悪魔の交差点


遭難?なんでやねん!

小便!!、小便もれちゃうヨ~

----今、横になったばっかじゃん

------出るものは仕方ないだろう

----ああ、しかもねむい、真っ暗だし

第一ここは何処なんんだ?

ゆっくり立ち上がで手をグルーっと回してみても何にも当たらない。という事は空間だな 足を一歩進めると何かに当たる、四方がそうである。 足元は雑然としていて前後左右、360度ふさがっているようだ 取り合えずトイレに行きたい
----ドアは何処だ?
------自分で探しなさい。
----ドアを探す。手探りで探す
----何か人の気配?誰だお前は?
------私達はあなたが失敗するのを楽しみにみているだけ
----何のためだ
------あなたの中で必然の悪魔になるためですよ
----お前は悪魔なのか?・・・・くだらない

狭い部屋なのに棚や段ボール、回転いすなどの荷物が邪魔をして壁までたどり着けない

足元の荷物は60cmから120cmくらいの高さで壁側に雑然とおかれ、その先にちょっとした空間が見える。ベッドの様だ


ああ、小便が出る結構限界に近い。

一瞬よぎった、ここの隅っこで出せばいいんじゃないか!?


そこは残り少ない理性?が拒否した。探っていると金属らしきものに手が当たった。

---アルミの壁のようでありセメントの板のような冷たいだ・・・ドアだろうか?!!!----

恐る恐る試してみる!・・・と開いた、引き戸で30cm位動いたようだ
冷たい風がドーっと入ってきた、足元の荷物が邪魔をしてドアの方には進めない。

状態がつかめない、今いる場所から胸のあたりまでに壁のようなでこぼこ隆起がありまたげない、と云うか越えようとしても体が張り付いて動かないのである。水泳の飛び込みの様に頭から飛び込もうとしたがやはり恐怖が走った
反対の方を手探ると冷たい鉄のようなセメントの様な平板が、なんとかかんとか探ってドアらしきところが2か所だと判明した。一番確実なのは最初に見つけたドアなのでそこを攻める事を決定する。 、 遠目には白い石が敷かれべらんだの様に見える、泣き砂利?

安全と判断し荷物を乗り越えて引き戸を開ける。やはり!?

ここで目がさめた、ここは私の部屋だった

---何だこりゃ?
ーーーなんで自宅で遭難?すんだよ。
確かに障害物だらけの部屋だが大げさすぎる。 ましてや私がドアだと断定したのはサッシの窓だった。飛び込んだら大変な事になっていただろう、しかも2階である。 百四五十㎝の障害物は40cm位の物品小ボックスと積み上げた日本大百科全集2001であった。





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