悪魔の交差点
 



夢遊症!真夜中の行動

私の幽閉部屋の引き戸がスーッと開いて女房が立っている。

私はベッドで寝ぼけた状態であったが、いつもの通り孫のお迎えの時間がきたんだとベッドから立ち上がり、窓から東の空をみあげる

  ----何だかまだ暗いなあ・・・・?と思い振り向いて見るが、今起こしに来た女房達は見当たらない。

孫のお迎えの段取りで1階に向かう、女房がいるはずの部屋の方に目を向けるが薄暗く静寂である。

  ----あれ?トイレかぁ?と思い、声をかけずにリモコンキーとマスクを手に私の車の置いている駐車場に向かった。

前線が通過するという天気だが関東は小雨予報。的中的中、真夏なのに手にはっきりと雨の当たる冷たい感覚と腕が濡れていくのがよくわかる。



小雨に撃たれながら車にたどりついた。女房はまだ来ていない。車に乗ってエンジンを掛けて待つ。

・・・・・・
私は仕事を引退してから、夫婦別々の部屋で生活しており私は二階の一部屋に押し込められて一人で籠城生活を送っているのである。

唯一仕事らしい規則性のある必然と言えば、自閉症の孫(小学校四年生)を週四日小学校に迎えに行く女房の運転役と孫の宿題と問題集の指導をする事である。

言ってしまえば私にすればこの行動はいつもの必然行動なので、後から考えて不自然でも、何の疑いもなかったのである。

あえて不自然を考えると、確かにおかしいのだが 。

  ----私の周り2mは、体の五官と意識は現実だから・・・?
  ----離れると夢かなぁ?・・・?と独り言で自分に言い聞かせながら外灯の灯りしかない暗い道を 歩いていたのだが、そのことに全く疑問を持っていなかった事や、車で待っている間、ライトを点けたり消したり・・?

そんなこんなで、低気圧で小雨の深夜にパジャマのまま、傘もささずに自宅を出て外灯の薄暗い住宅街を賃貸駐車場まで往復したのである。

こんな夢遊病的経験をしたのは初めてなので、雑談として取り上げてみました。

ちなみに、学校のお迎えは午後2時半界隈。

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